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読書会、シネマの事、気になる展覧会、たまに飲み会、野田ノベル

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同人誌構想fanzine plan

ぶらんこ

一日の生活イメージ

はるか昔、薄明の鞦韆などと言う文学サークル立ち上げを、現代思潮社に告知してもらったことがある。
気持ちだけははやっていた20歳の頃、ある出版社に君の原稿を掲載したいなどと言われていい気になって、渡したはいいが、何ヶ月たってもうんともすんとも言ってこない。僕はだんだん腹が立ってきて、捨て台詞とともに取り返しに行った。
その顛末に友人が呆れて云った。三島由紀夫だって半年もじっと待ってたんだ、お前は何なんだと。それも青春なのさ。
そして激しい恋も終焉を迎え気持ちが逆立ち揺れていた、文学論も頭の中でぐるんぐるんしていたのさ。
揺れているブランコのように。
高円寺の袋小路は、いつ行っても迷う場所で、常に何かにばかされているようなそんな感じが懐かしい。
あの角にひっそりと揺れている、打ち捨てられても尚、何かの残像を追うかのように揺れている。
ああ、あの日、それは昨日の事じゃないんだね。


25時

体験学習イメージ

イタズラに若くありたい。 中高年作家同盟
甘く、だらだらと、自立できない中高年の為の、文芸サークル
入会資格
何か創作する意思のある方。酒飲んで暴れる人は入れたくない(-_-;)

ちょっとでたらめな文を入れておきます。あまり深く考えないでね。

いつだって切なく、美しく、みじめで、道化た残酷な世界。愛は、自暴自棄で崇高。
秘かな夏が重なり合って。5月だったか6月だったかはっきりしない。彼女は、ハサミを持って僕をつけ回していた。構内に入ると半円の石段があって、学生たちは、弁当を広げたり、ギターを掻き鳴らしたりしている。この時期は、何だか不安というものがどこか他人事のように、僕から遠巻きになって、ちょっと生を謳歌しているな、なんて思う。いつものように百円玉3枚をじゃらじゃらさせ、石段をスキップし学食に向かう、その時。
おい! ノッコだった。
切らせろ。
ちょっと待てよ。
僕は、何だか芝居じみた彼女にタジロイだ。
皆の好奇の視線に耐えながら、メシの後にしようよ、そう告げて、逃げ出す。彼女が追ってくる。
その後どうなったのか、覚えていない、ただ、空があまりに青く、こんな日は一生ないような、そういう感じだけが、記憶に残っている。
彼女と僕の接近は、結構トワイライトゾーンで、馬鹿なって云われてしまうと思う。

羊羹を食べながら、文学の潮流を創りだすなんて、いいね

報われない愛と、果たせない夢にもがく あなたへ
創作をとおして、居場所を確保しよう。


ののと云う猫

英語学習イメージ

野々下公園でもらってきたからと言う、安易な理由でつけたのではあるが、目が開いてすぐと言うこともあり僕を親だと思っていた節がある
じゃじゃ猫で賢くて自分を極上の美描と思っている節もあり、声も七色使い分け、自分をいかに魅力的に見せるかの技が、生まれた当初からついていたようだ。
彼女は餌を選ぶ。こんなものを私に食べろと言うの、嫌よ。彼女ははっきりと踊りとポーズで示す。この時まだ生後2ヶ月ぐらいだろうか。僕を親と思っているのか下僕と思っているのか、こちらが嫌だと思う事は目一杯してくれる。いたずらにもほどがあると僕が憤慨するのを喜んでいる。で、来客があったりすると態度は一変。ものすごく上品で良い娘を演じるのだ。文字通り賢く美しくだ。
ずっと室内と言うのもかわいそうなので、外界との通路を少しだけ開けるようになった。家の周りに1〜2時間出てすぐ戻ってくる生活なのだが、子供たちが「まぁかわいい」とちやほやするのが嬉しいらしく、そんな機会を狙っている。ののは、4月17日が誕生日。その前日いなくなった。失踪の前に彼女は僕の寝床に入りたがって、ずっと隣の襖で泣いていた。いつもはそんなでもないのに。寝不足で仕事に影響が出るので、何ヶ月も前に、寝る時は襖を閉めてシャットしていた。思えば彼女なりの考えがあったんだろうか。あんたなんかよりずっと私を可愛がってくれる家があるのよ、そこへ行っちゃうわよ、いいの。もしかしたらそうなのか。


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